スペイン・グラナダの名工、ヘスス・ベジードのクラシックギター　640ミリ　2016年　ナット幅50 弦高適正、かなり低めに調整されています。外観は小傷はありますが、深いものはありません。セラック塗装の乱れも若干あり。しかしセラックはタンポでいくらでも上塗り可能です。もちろん板割れなどの修理歴なし。全体状態は美品と言えるかと思います。全面セラック　ペグはスローン。河野、桜井に代表される国産ギターの、あの日本の梅雨を想起させるジトッとした音色の対極にあるからりと乾いた音。これぞバレンシア地方の伝統的音！私はヘスス、スペイン語でイエス・キリストのイエスを意味します、彼のギターを弾いていると、雲ひとつないコバルトブルーの空、白亜の壁、赤ちゃけた道から舞う土埃、といったスペイン南部の原風景が脳裡に浮かぶ。あくまで、素人の私見。特筆すべきはネックの薄さ。こんなに薄いと強度は大丈夫？、と心配になるほど。ですが、心配無用。サドル残はかなりあるのに、弦高はかなり低めで、あくまで素人の見解ですがネックは全く問題ないと思います。アコギに馴染んでいる人も違和感は感じないのでは。したがって、左手はかなり楽。640ミリのスケールと相まって、弾きやすさは抜群。これぞザ・スパニッシュギター！という楽器で、私にはスペインの民俗楽器のように思える。グラナダスクールの巨匠マリン一族のギターより、ややフラメンコ寄りの趣があります。トーレスモデルですから、ボディもやや小振り、重さはおそらく1.5から1.6キロくらいと軽い。取り回しは楽です。余計なことを何もしてない、スペインの伝統技術で作られた、グラナダスクールのギターといったところ。ヘススは気取りが全くないのです。その潔さに、むしろヘススのギター職人としての矜持みたいなものを感じます。おれ、音で勝負してる、弾けばわかる。だから、ギターを飾り立てるのは大嫌いなんだ。そんな彼の声が聞こえてきそうなギターアルベニス やグラナドス、トローバあたりを弾くにはうってつけのギターです。自信を持って推せる楽器で、スペイン